先日、茨城県立中高一貫校の説明会に行ってきました。
茨城県では、今後3年間で新たに10校開校されます。茨城県の教育が大きく変化していくのだと実感しました。
私は公立中高一貫校受験クラスの文系を担当しているのですが、その受検で取り扱われる適性検査はかなり独特です。
通常の受験であれば知識量が重要視されますが、適性検査は様々な資料や文章を読み、思考力、判断力、分析力、表現力などが重要視されます。
解答という結果よりも、なぜそのような解答になるのかという過程を問われるのです。
例えば、このような問題が出題されます。
成田国際空港が、24時間離着陸できないのはなぜですか。空港の位置に注目して簡潔に書きなさい。
模範解答はこのようになります。
成田国際空港は内陸にある空港で、周りの住宅の迷惑ならないように夜間には飛行できないから。
大人であれば、騒音問題を考慮すれば答えられそうですが、小学生が答えるのには難易度が高いと思います。
重要なのはなぜそのようになるのかという視点をもつことです。
私は授業で、生徒の解答に対してその解答に至った理由を必ず尋ねるようにしています。
目的は「なんとなく」という抽象的な表現を「~だから」という根拠がある具体的な表現にできるようにするためです。
しかしながら、この視点は勉強するときに意識するだけではなかなか身につきません。
そのため常日頃から、物事の成り立ちに対して「なぜ」「どうして」という意識を持って生活してみるといいかもしれませんね。