1月1日はどう決まった?

今年ももうすぐ終わり。あと10日ほどで新しい一年が始まります。
ところで、一年の始まりである1月1日はどうやって決まったのでしょう。

一年の日数というのは太陽の動きを観察して必然的に365日。それはいいとして、ではその一年のスタートがなぜ今の1月1日なのか。

例えば冬至。一年で一番昼が短くなる日。言い換えればこれから昼が少しずつ長くなっていく日。この冬至を一年の始まりにしましょう、というのであればとても納得がいく(冬至は毎年変わるので暦上の調整は必要でしょう。ちなみに今年は12月22日)。
あるいは夏至、春分や秋分などの天文学的な節目が1月1日というのであれば分かるのですが…。

調べてみると、1月1日が決まった経緯はキリスト教が関係していたようです。

大昔は農業のできない冬の時期は暦もはっきりしていませんでした。やがて紀元前1世紀頃、1年を12の月に分けるようになりました(ローマ帝国での話)。
そして4世紀、キリスト教の偉い人たちが「3月21日を春分の日とする!」と決めてしまいました。これはキリスト教の一大行事であるイースターの日を決める上で必要だったようです(いちおう春分が関係していた?)。

その後1200年ほど立つと実際の春分と暦上での誤差が大きくなってきました。そして16世紀。うるう年の改定など紆余曲折がありつつも現代の1月1日(グレゴリオ暦)が確定しました。
ちなみに日本にグレゴリオ暦が導入されたのは明治時代。明治5年12月2日の翌日が明治6年1月1日になりました。

当たり前のようにカレンダーをめくっていますが、暦が決まるのにもいろいろ歴史的な経緯があるのですね。