先日仕事帰りに車から筑波山の方角を見てみるとその上に左半分が光った月がありました。
大体0時頃だったので太陽は北の方角にあります(南中の反対)。そして左半分が光っているのですから月は東の方角にあります。この後その月は南に昇って西に沈んでいくはずです。この分野は中学校では3年生の秋~冬に学習する内容なので、もしかしたら小学生のほうが詳しいかもしれません…。
それはいいとして、その月は普段より大きく見えました。そういえば、太陽や月は低い位置にある時の方が高いところにある時より大きく見えるような気がします。これは多分何か原因があるのだと思い、調べてみました(車を路肩に停車して)。皆さんその理由を想像することはできますか?
私は多分、上方向と横方向では存在する空気の厚みが違うので光の屈折か何かがどうにか関係しているのだろう、と想像していました。しかし国立天文台によると真の原因は…
だと言うのです。いやマジか!?!?って感じですよね。絶対大きいと思うんですけど。他の構造物との対比で大きく見えているという説明です。(ポンゾ錯視 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%82%BE%E9%8C%AF%E8%A6%96)しかも、正確には「目の錯覚によるものだと考えられているが、はっきりとはわかっていない」らしいです(https://www.nao.ac.jp/faq/a0202.html)。
単純そうなことでも、意外と理由がはっきりわかっていなかったり、にわかには信じられない原因によるものだったりするということはたくさんあります。「知らないことを知る」ことも勉強ですが、「知っていたはずのことがわからなくなる」というのも勉強です。特に大学での学びは後者のものが多いと思います。正解だと思っていたものが正解ではない、という発見による自己の認識の更新こそが勉強や研究の醍醐味だったりもするんですね。
でもまあ月は低いところのほうが大きいですよね。絶対。