環境を変えなければ依存が解決することはない

スマートフォンやパソコンを利用した便利な生活に貢献した人物は誰か?という問いがあったら、ビル・ゲイツだ、いやアラン・ケイだ、いやアラン・チューリングだ…と議論は白熱することでしょうが、スティーヴ・ジョブズもその候補には挙がると思います。優勝はしなそうですが。
そのスティーヴ・ジョブズですが、自分の子どもにiPadを使わせなかったというエピソードも有名です。世界中に製品を普及させたジョブズが、その一方でプライベートではデジタルデバイスを避ける生活を送っていたというのは非常に示唆的に思われます。先週の記事の内容を知っていたかのようです。

依存症(それが物質への依存でなくても)は意志の強さではなく環境の問題だという認識は大切です。意志の強さで依存が解決できるならば、スマホゲームという依存症ビジネスを展開する会社が(イタリアセリエAの人気サッカーチームのスポンサーになるほどに)大きくなることはなかったでしょう。
つまり、環境を変えなければ依存が解決することはないということです。
といっても施設に入所する、といった大掛かりな環境の変化は現実的ではありませんね。とりあえず、「一定時間は絶対に開けられない箱」(気になる方は Kitchen Safe で検索)を買って、スマートフォンを放り込むのが良いと思います。是非試してみてください。

なおこの記事の筆者は、自宅の照明器具やエアコン、玄関の鍵の開閉などをスマートフォンに依存していますので、そんなことはできません。