アフォーダンス(affordance)

アフォーダンスという言葉をご存知ですか?先日、解いた論説文の題材でこの言葉を知りました。
アフォーダンス(affordance)とは、環境が動物に対して与える「意味」のことで、affordという「与える、提供する」という意味の英語から造られた言葉です。
人間は環境が与える意味を探って生きているので、この言葉を「目の前にある環境を必要に応じて利用する行為」と言い換えることができます。

例えば「登山中、切り株に腰を下ろして休息する」はアフォーダンスに該当します。
これは「切り株」という環境を、必要に応じて腰掛けとして利用しているからです。

また、「古い丸太橋を渡ることができるかを、足で確かめる。」も該当します。
丸太橋は「渡るためのもの」ですが、古いということはもはや環境になっているのです。その環境の一部となった「古い丸太橋」を足で確かめる行為は、環境を利用しようとしていると言えます。

世の中には形容詞し難い、事象が様々ありますが、それはもうすでに研究されていて名前まであるかもしれません。
この世の様々の事象や事物の考え方を知れるのが、論説文の面白いところだと思います。
すべてが正しいことだとは断言できませんが、知らない何かを正確に捉えて理解する。
これは生きていく上で必要な力ではないでしょうか?

また、全く知らない何かを初めて知る。このときに、世界は今までよりも広く感じますし、いつもと同じ日常が違うものに見えてきます。
こう考えると「知識を得る」ことが、人生を豊かにしていくとは思いませんか?

私は何事にも興味・関心を持つことが、人生を豊かにする方法の一つだと思います。