オノマトペ(擬音語、擬声語)、英語では?

日本語はオノマトペ(擬音語、擬声語)の多い言語と言われます。
ずっしり重い、ふわっと軽い、すらすら読める、じろじろ見る…などなど。あらためて文字にしてみると、「『ズッシリ』って、なんだよ?」と思ってしまいます。

先日、小学生の英語の授業で食べ物についての表現を学習しました。その中で「甘い」「苦い」「すっぱい」などの味や、「やわらかい」「固い」などの食感を表す単語も出てきました。けれど、それだけでは表現できない、日本語独特の感性もありますよね。
「レタスのシャキシャキした食感が好き!」
「このエビ、プリプリしてる~」
などです。

ということで、食べ物に関するオノマトペを英語でなんというか、いくつか調べてみました。

・「(レタスなどが)シャキシャキ」
 →crisp:(食べ物が)パリパリ、カリカリする。あるいは新鮮な様子。
 クリスピーという言い方は日本でも使われたりしますが、シャキシャキというよりは、カリカリという印象のほうが強いですね。

・「(エビが)プリプリ」
 →juicy:汁気のある
 →tender,soft:やわらかい
 →plump:ふっくらした
 →chewy:歯ごたえのある
 プリプリを一言で表す単語はなさそうです。人によって言い方は違ってくるのでしょう。

・「(わさびを食べて)ツーン」
 →burn your nose:鼻を燃やす
 →sting your nose:鼻を刺す
 →shoot through your nose:鼻を鉄砲で撃ち抜く

 さすがに「ツーン」を一言で表す英語はなく(hotで済ませられなくもない)、文章で表現するしかなさそう。「ツーンときた!」というセリフを英語字幕にしたらどうなるんでしょう?

オノマトペの多さは日本語特有の文化です。実際は無理に英語に訳する必要はないのかもしれません。
「ツーンはツーンだよ!」
外国から来た友人に、日本語の魅力を伝えてみてください。