よくわからない図形、好きなキャラクター、人間の目、動物、ぐちゃぐちゃ……
教科書の端やノートの空きスペースなど、実に様々な場所にラクガキというものは生息しています。これって、何か意味はあるのでしょうか?
もちろん、学習に集中する・先生の話をしっかり聞くといった場合にはこのようなラクガキはご法度です。しかし『イラストを描く』というこの行為には、実は隠された効果があるのです。
これは、人間の認知のお話です。
ほとんどの人は文字からではなく絵や図から情報を理解している。例えば、久しぶりに会う人でも、その顔を眺めているうちにだんだんと思い出がよみがえってくるということがあります。これは、名簿をみているだけでは不可能でしょう。また、頭の中だけで考えているとまとまらないことも、簡単な図にしてみるとどうでしょうか。書き出したほうが妙案が浮かぶということも少なくないでしょう。
本当に簡単でいいです。
テストなどで思考するとき、頭の中をイラスト化して描き出してみましょう。丸で囲む、矢印を描く、こんな些細なことで解法が導き出されるのです。よく、小説を読む人は読解力が高いだなんて言いますが、そういう人たちは文章を頭の中でイラストや映像にする能力に長けているのです。だから、すんなり読解ができるのでしょうね。
もし、ただ問題文を眺めるだけで「わからないっ!!」と困っている人がおりましたら、イラストを描くことを実践してみてください。
ナスカの地上絵やミステリーサークルも、何者かの思考の痕跡……?